夫妻別姓制度

註:本文是週二讀解課的閱讀材料,出自一橋大學為留學生編寫的教材。

夫妻別姓制度(我的翻譯)
  按照日本民法規定,夫妻結婚時必須選擇同樣的姓氏,不接受夫妻別姓。這對於不得不改姓的女性來說,有時會造成很大的問題。許多認同夫妻同姓制度的人抱持著根深蒂固的觀念,堅決反對修改民法中關於這方面的規定。
  主張夫妻同姓的人認為,夫妻別姓會削弱家庭的團結意識。這種說法乍聽之下合理;但是,採行夫妻別姓制度的國家離婚率未必較高。由此可見,家人之間的情感疏離不應歸咎於夫妻別姓。
  所謂夫妻同姓制度,選擇男方的姓或女方的姓都可以,並非一定要選擇男方的姓。照理來說確實如此;但是日本社會98%的夫妻都採用男方的姓,不得不說還是存在著現實上的不平等。
  有論者認為,即使改了名字,又不會改變人格。但是,打從出生以來相伴至今的名字卻不得不改,這種痛苦是沒有改過名的人所無法理解的。這已經涉及到認同問題,好像此前的人生都被否定了一樣。
  與此同時,改了名字,恐怕也要失去之前所經營的職涯。還有,結婚之後改姓,離婚之後再改回原本的姓。隨著姓氏變更,兩次泄漏了個人隱私。如果能夠選擇別姓,這樣的問題便不會存在。
  當然,有人重視傳統價值觀,有人追求家庭的團結意識而想要改名,這都無妨。最好是實行選擇性的夫妻別姓制度,結婚的時候可以選擇採用同姓或別姓。這種制度對於想改姓的人來說想必也不會有什麼損害。

夫婦別姓制度(日本語の原文)
 日本の民法では結婚する夫婦は同姓を選ばなければならず、夫婦別姓を選ぶことできない。このことは、姓を変えなければならない女性にとって、大きな問題となる場合がある。この民法の規定が変わらない背景には、夫婦同姓制度を守ろうとする人々の根強い反対がある。
 夫婦同姓論者は、まず夫婦別姓によって家族の一体感が弱まると主張する。これは一見正当な主張に思える。しかし、夫婦別姓制度を取る国が必ずしも夫婦の離婚率が高いとは限らないということからわかるように、夫婦別姓であることと家族の結びつきが弱いこととは無関係であると考えられる。
 夫婦同姓制度は、男性の姓、女性の姓、いずれを選んでもよいものであり、必ずしも男性の姓を選ばなければならないわけではないと言われることもある。確かに、理屈のうえではその通りである。だが、現実の日本社会を見ると、98%の夫婦が男性の姓を選んでいる。これは、事実として不平等であると言わざるをえない。
 さらに、名字が変わったからといって、人格が変わるわけではないという主張もある。しかし、生まれたときからともに歩んできた名前を変えなければならない苦痛は、名前を変えた経験のない人には理解できないものである。これまで生きてきた人生が否定されるような気にさえなるアイデンティティの問題なのである。
 同時に、名字を変えることで、これまで築いてきたキャリアを失うおそれもある。されに、結婚して姓を変え、離婚して姓を戻すということになると、姓の変更によって、個人のプライバシーを二度さらすことになるのである。別姓が選択できれば、このような問題は解消されるはずである。
 もちろん、伝統的な価値観を重視する人や、家族の一体感を求めて名前を変えたいという人がいてもよい。しかし、それは、結婚するさいに同姓か別姓かを選べる選択的夫婦別姓制度を採り入れればよいのである。選択的夫婦別姓制度を導入しても、姓を変えたいという人に大きな不利益を及ぼすことはないと思われる。